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Ver. 2.7.0パッチ 「味方にも武器にも甘えずに戦えるか」

2016年4月13日に追加される、ver. 2.7.0アップデートに関して思うことを書く。

結論から述べると、今回のアップデートは個人の技量を厳しく問う」アプデ。

アプデ内容の詳細はこちらから。


アプデ内容の中でも特に環境に影響しそうなものをピックアップする。




スペシャル減少量変化
スシコラ、96デコ、ノヴァネオ、ダイナモ、スプチャ、スプスコの
スペシャル減少量が50%から75%に増加し、弱体化した。
わかば、52、ノヴァ、ホッカス、L3D、カーボン、ロラコラ、ヒッセン、
ワカメ、リッター、スピコラ、バレデコのスペシャル減少量が50%から60%に増加し、弱体化した。

他の武器のスペシャル減少量は50%から40%に低下し、強化された。

結論から言うとノヴァネオの弱体化点はこれだけである。

コラボ系やデコ系などは片方の武器を強化・弱体化すると
もう片方も強化・弱体化されてしまうというジレンマが存在したが、
今回のアプデにより個々の武器の調整も行っていく方針が明らかになった。

抱え落ちのリスクが増加し、スペシャルを温存しにくくなったので
アドが見込めるなら減少量75組はスペシャルをさっさと使ってしまった方が良いかもしれない。
ゲージがある状況での行動はこれまで以上に慎重に行う必要があるだろう。

スプチャ、L3D、無印ノヴァは弱体化し過ぎだと感じているが、
スパショやボムラ、各種無敵スペシャルはよほどの弱武器でない限り弱体化させる結論に至ったようだ。

地味にロンカスが弱体化を免れたどころか強化までされているのは見逃せない点。
スピコラが減少量75組でなく60組に入っている所も過小評価に思える。



イカ速減少

ダイナモ、リッター、ハイドラのイカ速度が10%低下した。

イカニンジャ状態と同じ速度になった。
ダイナモの戦闘力は低下し、リッカスのダイオウは大きく弱体化したと言える。
ハイドラはなぜ弱体化したのか不明。そもそもイカ移動を多用しないだろうから影響は少ないだろうが。



.96ガロンデコ弱体化

威力が62から52に低下した。
坂シールドの即時展開が削除された(共通)。
スペシャル減少量が50%から75%に増加した(共通)。
弾のバラつきが11%低下した。

大幅な弱体化を受けた。
ver. 2.2.0アプデでも大幅に弱体化された武器なのだが、それでも結局最強武器候補筆頭だったので仕方ない。
スプラトゥーン界のソニックがイカ研究員に放置されるはずがないのだ。

まず威力の低下によりギアに読み合い要素が発生、攻撃積みの必要性が生まれた。
これは96デコの「ギアの自由度の高さ」という長所を奪うものである。
攻撃にギアを割くことで、これまでスペシャル関係やインク関係、イカ速に振れたギアパワー枠を失う。

攻撃を積まない場合、防御積み相手に3確となり2発キルという非常に大きな長所を失うことになる。
1発1発の発射間隔が大きい分、その影響はスシコラよりも重大である。
ちなみに2確から3確となった場合、キルタイムは16Fから28Fまで増加する。

次に坂道における即時展開削除によりシールドが弱体化した。
坂道ではシールド即設置により優位に戦闘が進められたが、アプデ後はそれができなくなる。
ライン上げやダイオウ後の逃げ行動にも影響してくるだろう。
この変化によって一番厳しくなるのは実は対ノヴァではないかと思っている。

そしてスペシャル減少量の大幅増加。デスのリスクが増加した。
強気な立ち回りが制限され、死亡後に打開に参加することも今までより難しくなった。
ダイオウが非常に強いヤグラやホコでの影響はエリアよりも大きい。

しかし強化されている点もある。弾ブレの減少である。
使い手含む、誰も幸せにしないクソ乱数要素が減ったので、
しっかりエイムできる人にとってはキルタイムの減少や実質射程増加に繋がるだろう。

個人的には、なんだかんだでアプデ後も第一線で活躍する武器であり続けると思うが、
つまらないことであっさり死ぬような96デコの居場所は今後なくなるだろう。



半チャ弱体化、フルチャ強化

スコ無しチャージャーのチャージ途中撃ちの射程が20%低下した。
スコ有りチャージャーのチャージ途中撃ちの射程がスコ無しver.と同様になった。

スプチャ、スプスコの最大チャージ時の射程が4%増加した。
リッターのチャージ時間が6%減少した。

半チャ射程が2割減少、その代わりフルチャがスプチャとリッターでそれぞれ強化されている。
しっかりフルチャを狙える間合いで戦うのがより重要になったと言えるだろう。

スプチャに関しては総合的に強化(最大射程増加という非常に大きな強化がなされている)、
リッターに関しては総合的に弱体化(強化の影響が弱体化内容に比べさほど大きくない)と見ている。
元々リッターの方がほとんどのステージとルールで優位だった点を考えると妥当な調整と考えられる。



バケツ強化

弾の発生が20%速くなった。
射撃硬直が26%短くなった。
トルネードの発生が33%速くなった(共通)。
スペシャル減少量が50%から40%に低下した(共通)。
坂シールドの即時展開が削除された(共通)。クイックボムの仕様が変更された(共通、詳細は長いので後述)。

元々それほど弱い武器でもなかったバケスロ、バケスロデコが強化。
弾の発生短縮も射撃硬直減少もキルタイムに直接関わる強化である。

バケツ2振りによるキルタイムはアプデ以前は
15(予備動作) +1(射撃) +13(射撃硬直) +15(予備動作) +1(射撃)= 45F
であったが、今回のアプデにより予備動作が12Fに低下、射撃硬直はおそらく10F程度まで低下する
(公式でも同様に発生や硬直を定義しているか分からないのであくまで予想)。

よってアプデ後のキルタイムは
12(予備動作) +1(射撃) +10(射撃硬直) +12(予備動作) +1(射撃)= 36F
となると予想され、これはヒッセン2振りのキルタイム38Fを凌ぐ

かなりの強化と見て良いだろう。
シオノメなどの元々バケツが強かったステージでは大いに採用の余地がある。



クイックボムの仕様変更

インク消費が25%から40%に増加した。
ノックバックが減少した。
最低ダメージ半径が20%減少した。

最低ダメージ量が20から25に増加した。
中ダメージ(35ダメージ)半径が14%増加した。
塗り半径が43%増加した。

色々変わって分かりにくいが、非常に分かりやすくまとめたツイートがあったので紹介。

ダメージを与えられる範囲は縮小しているが、
最低ダメージ量や中ダメージ半径は増加しており、
しっかり狙ってクイボを投げられる人にとってはキルを取りやすくなるかもしれない。

ノックバックの減少はエイムずらしや落下事故を狙いにくくなるという点では弱体化だが、
クイボがヒットした相手の位置がずれにくくなり、追撃を入れやすくなる点では強化と言える。
塗り半径の増加と合わせると、安全靴無しの相手への高い効果が見込める
(ただし公式では弱体化を意識した変更ということになっている)。

最大の弱体化ポイントはインク消費量の増加。
今まで無強化で4個投げられた物が2個しか投げられなくなるというのはかなり厳しい。
当たればラッキー程度の適当ポイポイクイボでキルを取ることは困難になるだろう。



マキガ弱体化

ポイセンによるマーキング時間がマキガ持ちに対し2秒から4秒に増加した。
スパセン、うらみによるマーキング時間がマキガ無しに対し12秒から9秒に減少し、
マキガ持ちに対し3秒から4.5秒に増加した。

要するにマキガ無しと有りの差が縮まったということである。
実質的にマキガの弱体化を意味する。

しかしキガを切ってしまうとポイセンが脅威になるため、
結局マキガ有りの構成がメジャーになると思われる。
相手チームにポイセン持ちがいないと判明しているならマキガ切りも十分視野に入る。




ノヴァネオ視点のver. 2.7.0アプデ評価

せっかくなのでこれについても意見を述べておく。

強化点弱体化点
直接的なしスペシャル減少量が50%から75%に増加
間接的96デコ大幅弱体化
半チャ弱体化
シールド弱体化
各種強武器のスペシャル減少量増加
ダイナモ、リッターのイカ速減少
マキガ弱体化
上の表にまとめた通りであるが、
間接的な強化点が多く、総合的にはむしろ強化されているのではないかと感じる。

ボムラが打開に使えるマップではスペシャル減少量の増加はそれなりに痛いものの、
実はそういうマップはあまり多くなく、ボムラは塗り目的で使えるため、
使用するタイミングをあまり選ばないという点も考慮すると大きな影響は無い。

間接的な弱体化点としてマキガ弱体化が挙げられる。
マキガをつけてもスパセンで4.5秒、ポイセンで4秒もマーキングされてしまうのは、
短射程のノヴァネオにとっては厳しい。

しかしこれらの弱体化点による影響よりも、間接的な強化点の影響の方がずっと大きい。

まず天敵の96デコが大幅に弱体化している。
場合によっては防御ノヴァの選択肢すら出てくるだろう。

そして各種チャージャーの半チャ弱体化。
ブラスターはフルチャよりも着地狩りの半チャで殺されることが多いため、ありがたい弱体化である。

シールド弱体化の恩恵を最も受ける武器はノヴァである可能性が高い。
ガロンの不意をつけば坂道でも爆風2発キルがほぼ確定するというのは非常に大きい。
シオノメなどのステージではノヴァがより強気に攻められるようになるだろう。

そして各種強武器のスペシャル減少量増加であるが、
こちらがボムラを諦めるか、ゲージのない状況で攻めれば相討ちのアドバンテージが増加する。
自身の生存を考えなければ特定の相手を高確率で殺せるノヴァは恩恵を受ける機会が多いだろう。

ダイナモ、リッターのイカ速減少は言うまでもなく対面時にメリットとして働く。
メインによるキルもボムによるキルも狙いやすく、リッカスのダイオウからは逃げやすくなっている。

以上のことを考えると相対的なノヴァネオの立場はむしろ上がっているように思われる。
ただし、スピコラやロンカスなどの要注意武器が今後増加することが予想されるため、油断は禁物である。




ver. 2.7.0 アップデート総評

今回のアプデにより、強武器を使用する場合のデスのリスクが跳ね上がった。
しかし、しっかり死なずにキルできる強武器持ちは従来以上のパフォーマンスを発揮できる。

チャージャーの半チャ弱体化、ダイナモの弱体化により、
後衛武器が前に出ることや、敵の前衛の進軍を止めることが難しくなった。

また96デコのブレ減少、クイボの範囲減少&威力強化は、
しっかり敵を捉えて狙える人にとっては大きな変更点と言えるだろう。

以上のようなアプデの傾向を考えると、
今回のアプデは個人の技量を厳しく問うアップデート」であるように思う。

後衛武器が自分の得意な間合いの外で仕事をすることが難しくなった以上、
前衛も後衛も、自分の役割をそれぞれの持ち場できちんと果たせるかどうかが問題となる。
すなわち、前衛は戦闘の強さを、後衛はサポート能力をより強く試されることになる。

味方に甘えてあっさりデスする者は打開に参加すらできないし、
強武器を使うなら敵の強武器を殺すか徹底的に死なないかしない限りチームには貢献できない。

「味方にも武器にも甘えずに戦えるか」
ver. 2.7.0パッチ以降は今まで以上に問われる課題となるだろう。