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【プエルトリコ】全建物評価・考察まとめ(拡張ルール建物込)

まだレビュー記事も書いていないボードゲームのプエルトリコだが、自分用のメモも兼ねて、ここに建物に関する評価と感想を書き残しておく。

 

プエルトリコでどう戦うかは「何の建物を買うか」でほとんど決まると言ってもよい。特に拡張ルールで遊ぶ場合は、何の建物があるか事前にしっかり確認して、どの建物を購入してどう戦うかある程度決めておこう。

 

※この記事には予告・注釈なく適宜追記や訂正を行う

 

評価の解説

  • A+ : ほとんどの戦術に合う強力な建物。早めに入手したい*1
  • A : 汎用性が高く強力。なるべく入手したい建物
  • B : 戦術は限定されるが、使い方によって強力になる建物
  • C : あまり強力でない建物。買わざるを得ない状況以外では購入しなくてよい
  • D : 買ってはいけない。ただし建物マス埋め、点数稼ぎの場合は除く

大きいインディゴ桶、大きい砂糖生産所以外の生産設備に関しては、ほとんどの状況で建てる建てないの選択の余地が無いため評価を省いてある。

 

生産設備

小さいインディゴ桶

f:id:YON_4:20161006143632j:plain

小さい市場と並ぶ1金建物。最初の手持ちプランテーションにインディゴがあるなら、最初のラウンドで建設するのが普通。採石場が稼働していれば、建築家特権がなくとも無料で建てられることは忘れないようにしよう。

 

大きいインディゴ桶

f:id:YON_4:20161006143633j:plain 評価:C(通常), B(拡張、水路あり)

インディゴを3つ生産できる建物。2点建物の中で最も安く、3金で建てられる。採石場2つがある状況では特権無しでも1金で建設可能。

通常ルールではインディゴがそもそも量産に向かないためイマイチな建物だが、拡張ルールでは水路と併用することで簡単にインディゴ大量生産ができるようになり、十分活用できる建物になる。

 

小さい砂糖生産所

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最初のラウンドの開拓フェイズで砂糖プランテーションを拾えた場合、最初のラウンドの建築フェイズでこれを建設するのが定石となる。3人プエルトリコでも最初の持ち金は2金なので割引なしで建設可能。

 

大きい砂糖生産所

f:id:YON_4:20161006143636j:plain  評価:C(通常), B(拡張、水路あり)

使い方は大きなインディゴ桶とほとんど同じだが、こちらの方が1金高く、とりあえず建設することには向かない建物。

拡張ルールでは、大きなインディゴ桶と大きな砂糖生産所を建築し、水路によって両方の生産性を上げるインディゴ砂糖量産戦術がある。

 

タバコ保存所

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序盤にタバコプランテーションを拾った場合、これを建築するのが当面の目標となる。5金と高いが3つまでタバコを生産でき、プランテーションを多く拾えた場合はタバコを出荷材料にもできる。最も安い3点建物で、採石場割引が3金まで利く。

 

コーヒー焙煎工場

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作物の内、最も価値の高いコーヒーを生産できる設備。6金という高い金額がネックとなるが、その分早めに生産体制を整えれば一歩抜きん出ることができる。6金の癖に2つまでしかコーヒーを生産できないが、そのお陰でコーヒーを大きな出荷船に載せ、他のプレイヤーの出荷を制限する戦法が成り立っている(通称「黒船」)。

 

通常ルールの建物

小さい市場

f:id:YON_4:20161006143646j:plain 評価:A+ 

効果:商品売却時の売値を1金増やす

非常に強く汎用性抜群の建物。1金で建てられる癖に、どんなプレイングをしてもゲーム中複数回は経験する売却フェイズでの獲得資金を1金増やすことができるため、ほぼ必ず元が取れる。最初のラウンドで売り切れることも珍しくないため、生産設備より先に建てるプレイヤーもいる。

 

農地

f:id:YON_4:20161006143644j:plain 評価:B(通常), A(拡張、木こり小屋あり) 

効果:開拓フェイズでランダムに1つプランテーションを追加で獲得する

開拓フェイズでプランテーションを2つ取れるようになる。決して弱くはないが、単独での運用は運要素が大きいため敬遠されがちな建物。他の建物と組み合わせることで真価を発揮する。

病院とのコンボにより増えたプランテーションに乗せる人員を確保しやすくなり、最終的に公邸や砦を建てることでボーナス点増加も見込める。また、拡張ルールでは木こり小屋と組み合わせることで、建設費を大幅に割り引いて高額建物を建てまくるという非常に異色な戦術を実行できるようになる。

 

建設小屋

f:id:YON_4:20161006143642j:plain 評価:B(3人プレイ)、A(4, 5人プレイ)

効果:開拓フェイズで、特権がなくとも採石場を取れる

通常は自分で「開拓者」を選ばないと獲得できない採石場を、他人の手番の開拓フェイズでも獲得できるようになる強力な建物。採石場による割引効果はほとんどの場合2金以上に及ぶので十分に元が取れる。自分で「開拓者」を取りにくくなる多人数プレイ時の方が強力。

最初のラウンドで買われることもあるが、最序盤ではプランテーションを取りたい場合がほとんどなので使用できないことも多い。少量多品種生産型は、必要なプランテーションを取ったらすぐに建築小屋を建ててしまうと開拓フェイズで安定してリターンを取れるようになる。

 

小さい倉庫

f:id:YON_4:20161006143639j:plain 評価:A

効果:出荷フェイズ終了時、1個の商品に加えて1種類の商品全てを廃棄せずに残す

出荷できなかった商品を、1個を除き全て廃棄するという恐怖の出荷フェイズにおいて、1種類の商品を丸々残しておけるようになる強力な建物。大量生産型が持てば大量出荷の機会を逃しにくくなるし、商品を溜め込むことで他のプレイヤーの生産を抑制することができる。少量多品種生産型でも2種類の商品を残すことで敵の出荷を制限したり、売却の機会を逃しにくくなる。

プエルトリコというゲームにおいては、全ての生産物は1金か1点以上になるポテンシャルを秘めているが、それが達成できない最大の原因は、商品を出荷できず腐らせてしまうことだ。廃棄によるダメージを大幅に軽減してくれる倉庫は大変有用である。

問題は3金建物なのに採石場割引が1金までしか利かないこと。序盤に買うには高すぎるし、そもそも商品廃棄に追い込まれることがないので不要だが、誰かが買い始める段階になると高確率で売り切れてしまう。どのタイミングで買うか見極めるのが重要だ。

 

病院

f:id:YON_4:20161006143630j:plain 評価:C

効果:取ったプランテーションに入植者を1人乗せる

コーン、採石場の即時稼働が可能になるが、逆に言えばそれくらいしかやることがない建物。4金という値段がネック。初手病院が人気戦術だった時代もあるらしいが、残念ながら今は見る影もない。農地とのコンボはまあまあ強力で、最終的に公邸や砦のボーナスを増やすことが見込める。

ちなみに原作のドイツ語版では"Hospiz"であり、「病院」ではなく「宿屋」などの訳が正しい(実際、BSWプエルトリコでは「宿屋」という表示になっている)。

 

商館

f:id:YON_4:20161006143643j:plain 評価:C(3人プレイ), B(4,5人プレイ)

効果:商店に既に置かれている商品を売ることができる

「商店の在庫にある商品は売ることができない」というプエルトリコの根幹ルールを覆す建物。商店が完全に埋まっている場合を除き、常に商品を売却できるようになる。

しかし商館自体も安くないため、よく考えずに建てても結局元を取れないこともある。商館を建てる場合でも、他のプレイヤーと被っていない商品の生産を序盤から心がけたい。多人数プレイでは持っていると安定する建物。

 

大きな市場

f:id:YON_4:20161006143641j:plain 評価:B

効果:商品売却時の売値を2金増やす

小さな市場の5倍の値段の癖に、効果は2倍しかない少し残念な建物。効果は小さな市場と累積するので、売却フェイズでの爆発力を増すことができる。例えば大小市場持ちがコーヒーを売ると、特権なしで一気に7金を入手できるし、コーン売りでも3金も獲得できる。そして商館と組合せれば、売却フェイズで安定してリターンを取る重商戦術が可能となる。売りが強く、採石場や特権による割引により安く建設できるなら購入を考えてみよう。

 

大きな倉庫

f:id:YON_4:20161006143638j:plain 評価:C(通常), A(拡張、水路or集会場あり)

効果:出荷フェイズ終了時、1個の商品に加えて2種類の商品全てを廃棄せずに残す

倉庫の強力さは小さな倉庫の説明で述べた通りだが、大きな倉庫が必要になるほど多種多量の商品を生産する機会はあまりなく、役立つ機会は少ない。6金建物なのに採石場割引が2金までしか利かない点も厳しく、採石場や工場を有する少量多品種生産型なら購入を検討しても良いという程度。

しかし、拡張ルールにおいては水路によるインディゴ砂糖の大量生産のサポートや、倉庫に大量の商品を溜め込んだ上での集会所コンボに使えるのでかなり有用な建物に化ける。

 

工場

f:id:YON_4:20161006143631j:plain 評価:A(3, 4人プレイ), B(5人プレイ)

効果:生産した商品の種類が2, 3, 4, 5種類のとき、それぞれ1, 2, 3, 5金を受け取る

生産フェイズにて商品に加えて金銭まで受け取れるようになる建物。少量多品種生産型のプレイヤーは是非とも欲しい建物だ。2種類以上の商品生産が出来る状態で稼働させておけば生産フェイズごとに金が入ってくるようになり、タバコやコーヒーなどの高額生産設備も買いやすくなるので、生産体制を整える前にとりあえず建てておくのも手。

ただし、ペイするまでの時間が大きい建物であるので、既に出荷の流れが来ている場合は港や造船所の優先度の方が高くなることに注意。また、工場の収入を増やすために不要な作物の生産体制まで整えてしまうと結局出遅れることになる。さらに、5人プレイではストック不足により一部の商品の生産に失敗することも多く、若干不安定になる。

 

大学

f:id:YON_4:20161006143645j:plain 評価:C

効果:建設した建物に入植者を1人乗せる

建物の即時起動ができるようになるが、8金もする大学を稼働すること自体がかなりのリスクを負うので、よく考えて建設しないとかえって出遅れることになる。市場と商館を即時稼働して重商に移行する戦術が有名で、建物を量産し、最終的に市役所等の10金建物を複数建てて早期終了を狙うことになる。

拡張ルールで農地木こり小屋戦術を取る場合、早めに建てたい建物となる。

 

f:id:YON_4:20161006143640j:plain 評価:A+

効果:商品を出荷した船の数だけ追加の勝利ポイントを獲得する

「船長」特権が出荷フェイズ1回につき1点しか適用されないのに対し、こちらは別の船に商品を載せる度に1点追加で獲得するという凄まじい効果を持つ。プエルトリコの根幹である、出荷による点数獲得を大幅に強化する非常に有用な建物。少量多品種生産型が持つと出荷点が倍近くに伸びるが、大量生産型が持っても点数のブーストに役立つ。

 

造船所

f:id:YON_4:20161006143629j:plain 評価:A

効果:積載量任意の自分専用の船を使える

「別々の船に同種の商品は載せられない」というプエルトリコの基本ルールに抗えるようになる建物。出荷フェイズにて、自分の商品1種類を全く制約を受けずに出荷し、通常通りの勝利ポイントを獲得することができる。小さな倉庫が1種類の商品を全て保管できるのに対し、造船所は1種類の商品全てを出荷までできるということだ。港と造船所は大変相性が良いが、ゲーム終了までに両方買って稼働させて出荷を沢山行うのはなかなか難しい。少品種大量生産型は造船所、少量多品種生産型は港を優先して建設するのが良い。

値段が港より1金高く、また少量多品種生産型には値段の割にメリットが少ないため、評価はAとした。

 

ギルドホール

f:id:YON_4:20161006143621j:plain 評価:A+

効果:ゲーム終了時、小さな生産設備1つ、大きな生産設備1つにつきそれぞれ1, 2点を追加で獲得する

最大で10点(大きな生産設備4棟、小さな生産設備2棟)のボーナスを獲得できる建物。どの戦術の人も安定して大量得点でき、ボーナスのために生産設備を建てるとゲーム終了時に生産設備自体の得点も入るので、終盤のブーストに使える。

最も人気のある10金建物なので、他の人に取られる前に購入する必要があるが、10金建物はゲーム中に効果を発揮することはないので、あまり早期に購入してもかえって出遅れることになる。買うタイミングが重要だ。

 

公邸

f:id:YON_4:20161006143620j:plain 評価:C

効果:ゲーム終了時、プランテーション0-9, 10, 11, 12箇所につきそれぞれ4, 5, 6, 7点を追加で獲得する

プエルトリコでは通常、ゲーム終了時に7-9箇所くらいのプランテーションを持っていることが多い。よって5点以上のボーナス点はあまり期待できない建物となる。ボーナスを増やすには農地を使って開拓フェイズで入手するプランテーションの数を増やさなくてはならず、農地を使ってきたプレイヤーが狙う10金建物としては視野に入る。ただし、どんなに頑張っても最大7点しかボーナスを獲得できない建物であることには注意しよう。

 

f:id:YON_4:20161006143622j:plain 評価:B

効果:ゲーム終了時、入植者3人につき1点を追加で獲得する(端数切捨)

農地を使わないと他のプレイヤーと数に差がつかないプランテーションとは違い、入植者の数はプレイヤー毎にかなり差が出るため、「市長」を多く使ったプレイヤーにとっては多くのボーナスを期待できる10金建物となる。砦建設後に「市長」が多く入りボーナスがブーストされることもしばしば。

 

税関

f:id:YON_4:20161006180514p:plain 評価:A

効果:ゲーム終了時、出荷点4点につき1点を追加で獲得する(端数切捨)

出荷点を最大1.25倍する強力な建物。税関は出荷によりボーナスが伸びるので、終盤に余計な行動をせず点数を増やせるという点で強い。港持ちや大量生産型以外のプレイヤーがボーナスを多く出すのは大変だが、出荷型のプレイヤーに取らせないために建設されることも多い。出荷型のプレイヤーはなるべく早くお金を貯めて税関を確保するようにしよう。

 

市役所

f:id:YON_4:20161006143619j:plain 評価:C

効果:ゲーム終了時、生産設備以外の建物1つにつき1点を追加で獲得する(市役所自体も数に含める)

生産設備以外の建物を多く建てているプレイヤーにとっては視野に入る建物。しかしギルドホールと比べると多くのボーナス点を得るのは難しいため、優先度は低め。重商戦術とは相性が良く、多くのボーナスを期待できる。

 

拡張ルールの建物

水路

f:id:YON_4:20161006143606j:plain 評価:B

効果:大きなインディゴ桶、大きな砂糖生産所の生産数をそれぞれ1つ増やす

拡張ルールにて追加される1金建物。インディゴと砂糖の生産数をそれぞれ1つ増やすという強力な効果を持っているが、大きな生産設備にのみ適用される。水路があるお陰で、拡張ルールではインディゴや砂糖をメインの生産品にしても戦えるようになっていると言っても過言ではない。しかし水路は序盤に売り切れやすい一方で、インディゴや砂糖の大きな生産設備は序盤に建てると出遅れやすいため、効率的な運用はかなり難しい。

 

木こり小屋

f:id:YON_4:20161006143603j:plain 評価:A(農地あり)、D(農地なし)

効果:取ったプランテーションを「森」にできる。森は2つにつき1金だけ建設費を安くする

一見微妙な効果だが、農地とコンボすることでゲームを破壊することができる建物。ただし農地と組み合わせて使えない場合は建設小屋の下位互換に近く、ほとんど価値はない。

森の建設費割引は採石場の割引に追加して適用され、採石場のような割引制限はなく、割引特典を行使する際に木こり小屋が稼働している必要はない。また、農地により獲得したプランテーションは、中身を見てから森にするかどうか決めることができ、図書館により追加で獲得したプランテーションも森にすることができる。

これを利用して、農地と木こり小屋を稼働して「開拓者」を連発することにより、採石場と森を大量獲得して建物の大幅割引を引き起こし、高額建物を量産するという戦術が使える(他のプレイヤーに「開拓者」を使われた場合は獲得したプランテーションを2つとも「森」にしたり建設小屋を使ってしのぐ)。たとえば森6つと採石場4つがあれば10金建物が3金で買える。建築家特権と図書館があれば1金で10金建物が建つ。

他のプレイヤーとの読み合いをほとんど放棄して終始ゴリ押すだけの戦術となるため、BSWプエルトリコではランダム建物ルールでゲーム開始時に農地と木こり小屋両方が建物セットに入っていると、プレイヤーの意向によりリセットされることがあるほどだ。

 

闇市

f:id:YON_4:20161006143605j:plain 評価:A+

効果:入植者、商品、勝利ポイント1つをそれぞれ任意の順序で1金に替え、最大3金まで建設費を割引くことができる。建設後の手持ち資金は0金でなければならない

ダーク♂市場の名に恥じぬ恐ろしい効果を持つ建物。商品や勝利ポイントはまだしも、人をも金に替えることができる(そもそもプエルトリコが明らかに黒人奴隷を意識しているボードゲームであるが)。条件に制限はあるものの、最大で3金建設費を割り引けるのは大変強力な効果で、序盤中盤終盤どこでも役立つ。最初のラウンドに売り切れることも多い。

ちなみに、採石場や闇市に乗っている人は支払いにあてることが出来ないので注意(BSWプエルトリコにて確認)。また、調子に乗って使いまくっていると結局支払いにあてた物を補填するために出遅れることになる。依存しすぎないことが重要だ。

 

保管所

f:id:YON_4:20161006143604j:plain 評価:A

効果:出荷フェイズ終了時、1個の商品に加えて3個の商品を廃棄せずに残す

倉庫と似た効果であるが、こちらは少量多品種生産型によりフィットした効果を持っている。保管所が稼働していれば最大4種類の商品を廃棄せずに保管しておける。

単純に強い建物だが、小さな倉庫と同じく、3金建物なのに採石場割引が1金までしか利かず、また序盤では不要なので買うタイミングが難しい。

集会所とのコンボを狙う場合は、残念ながら力不足なので倉庫を買おう。

 

旅館

f:id:YON_4:20161006143600j:plain 評価:A+

効果:この建物に乗った人を、任意のタイミングで移動させることができる

あらゆるフェイズの最初、途中、最後に旅館の上に乗った人を別の建物やプランテーションに移動させることが出来る。新しく人が乗った建物やプランテーションは直ちに稼働する。例えば誰かが「監督」を選択した際、旅館の上の人を生産設備やプランテーション上に移動させ、生産する商品を増やすことができる。

4金でありながら病院と大学の役割を両方果たせる、大変汎用性が高い建物。ただし、新しく人がついてくるわけではないので、「市長」により人を増やしておく必要があることには注意しよう。

ちなみに、BSWプエルトリコでは「下宿」という訳になっている。

 

交易所

f:id:YON_4:20161006143557j:plain 評価:C(3人プレイ), B(4, 5人プレイ)

効果:商品をストックに戻し、通常価格で売却できる(市場の効果は適用されない)

商品を独自のルートで売却できるようになる。商店が埋まった状態でも商品を売れるようになるのは強力だが、市場の効果が適用されないというデメリットもある(商人特権は適用される)。ちなみに、商館と交易所は一方だけを使うようにと説明書で念押しされている(商館と交易所が全て買われると、ゲームが破壊されるからだと思われる)。

商館と同じく、この建物自体がそこそこ高いので、よく考えずに建てても元が取れないという欠点がある。また市場効果が適用されないので高額産品を生産できるプレイヤー以外にはメリットが薄い。人数が多いゲームでは頻繁に商店が埋まるので持っておくと安心。

 

教会

f:id:YON_4:20161006143558j:plain 評価:C

効果:10金未満で2点以上の建物、10金建物を建てる度にそれぞれ1, 2勝利ポイントを獲得する

建物の建築時に勝利ポイントを追加で獲得できる唯一の建物。建築は出荷ほど回転率が良くなく、1ターンに1つしか建設できないので港と比べるとあまり強力ではないが、建設型のプレイヤーにとっては頼りになる建物となる。森や採石場などの効果で安く建設できる場合は検討してみよう。

 

小さい造船所

f:id:YON_4:20161006143559j:plain 評価:B

効果:任意の個数、種類の商品を出荷し、2つの商品毎に1勝利ポイントを受け取る(端数切捨)

2つの商品の出荷で1勝利ポイントしか得られない代わりに、任意の種類の商品を任意の個数だけ出荷できる造船所。コストも6金と、通常の造船所よりかなり安い。

本来捨てるはずの商品を全て出荷して勝利ポイントに変えることができるが、半分のポイントになってしまうくらいなら、その時点では出荷できなくとも倉庫や保管所で丸々残しておきたいと考えるのが普通。よって倉庫や保管所が買えなかった場合や、そもそも開始時に建物セットに無かった場合、出荷の機会がほぼなさそうな場合は購入の対象となる。

通常の造船所と同じく港との相性が良い。港と組合せれば、2個までの出荷なら港無しの通常の造船所と同じだけ得点できる(1個の出荷時は港効果で1点、2個の出荷時は小さな造船所効果と港効果で2点)。

 

灯台

f:id:YON_4:20161006143602j:plain 評価:A

効果:(商品を出荷した船の数)×1金を獲得し、船長特権があればさらに1金を獲得する

出荷によって金銭を獲得できる唯一の建物。工場は多品種生産の体制を整える必要があるが、灯台は序盤で大きな効果を発揮するため、高額建物の中では真っ先に取りに行く人も多い建物だ。

欠点は工場と同じでペイするまでの時間が長いこと。さらに、中盤以降は自分で「船長」を取ったり、複数の船に出荷を行ったりすることが難しくなるため、工場より期待値は低くなる。他にもっと優先すべき建物があるならそちらをまず取らなければならない。

 

専用工場

f:id:YON_4:20161006143608j:plain 評価:D

効果:(最も多く生産した1種類の商品の個数-1)金を受け取る。コーンは適用外とする

大量生産者向けの工場。拡張ルールではインディゴや砂糖の大量生産が可能なため、それらを行うプレイヤーが専用工場を建てれば大量の金銭を獲得することができる。しかし、インディゴや砂糖を大量生産するプレイヤーにとっては倉庫や集会所、港、造船所などの建物の方がずっと優先度が高く、結局建てるタイミングがない。そして、タバコやコーヒーでは全くペイしないので建てる意味がない。地味に通常の工場より1金高い所も痛い。

ちなみに得られる金額の最大値は、インディゴプランテーション4箇所+小さなインディゴ桶+大きなインディゴ桶+水路(+1)+図書館(+1)+監督特権(+1)によるインディゴ7個生産時に獲得できる6金だ(砂糖も同様)。実戦では商品ストックの制約があるため、滅多にこれを実現することはできないだろう(これだけやって、たった6金獲得というのも残念な話)。

 

図書館

f:id:YON_4:20161006143607j:plain 評価:C

効果:全ての特権効果を倍にする。「開拓者」では最後に残ったプランテーションも取る。「監督」では2回追加生産を行う(同じ商品2個でも良い)

自分の手番の爆発力を高める効果を持つ建物。「開拓者」と病院を併用した場合、最初に取ったプランテーションにしか人が乗らず、建設小屋と併用した場合、最初と最後両方で採石場を取れることに注意しよう。

効果自体は確かに強力なのだが、8金建物の割には物足りない印象も否めない。効果が不安定なので特定の戦術に組み込むことは考えにくく、また通常図書館を稼働できるのは後半戦なので、特権倍の手番を行使する機会もあまりないことを考えると避けるべき建物かもしれない。

 

集会所

f:id:YON_4:20161006143601j:plain 評価:A

効果:「船長」が選択されたとき、有する同種商品2つにつき1勝利ポイントを獲得する(端数切捨)

「プエルトリコにおいて得点を獲得する方法は『出荷』と『建築』の2つである」、この大鉄則を揺るがす建物が集会所だ。集会所の効果による勝利ポイント獲得は出荷前に行われ、なんと船に商品を全く出荷できなくとも得点が入る。よって、倉庫に商品を溜め込んでいれば、「船長」が選ばれるだけで出荷の有無に関わらず得点が入り、出荷ができればさらに大量得点するという凶悪コンボが可能になる。水路大倉庫込みのインディゴ砂糖大量生産との相性は抜群に良い。

ただし、倉庫がなければ効果が薄いのが玉に瑕。港ほど汎用性が高くないので評価はAに留まる。

 

修道院

f:id:YON_4:20161006202610j:plain 評価:D

効果:ゲーム終了時、同じ種類のプランテーション3箇所を1組として、1, 2, 3, 4組につきそれぞれ1, 3, 6, 10勝利ポイントを追加で獲得する

ボーナス加点の条件が非常に厳しく、普通にプレイしていると1点ボーナスすら危ういという地雷10金建物。そもそもランダムでプランテーションを獲得する農地無しでプランテーション12箇所を埋めることすら困難なのに、それでプランテーション3枚組を4組作れというのだから無茶である。たまたまプランテーション3枚組が2組ほどあった場合は一応視野に入るが、それでも他の10金建物を建てた方が良い場合がほとんどだろう。

 

彫像

f:id:YON_4:20161006143556j:plain 評価:B

効果:なし

唯一の人が乗らない建物。建てただけで8点になる。他の10金建物では4点以上のボーナスが見込めない場合や、最終ラウンドなどで人を乗せる余裕がない場合に建築するのが良い。ゲームがある程度続くと大抵誰かが建てており、なにかと人気がある建物である。

 

考察は以上。これから先、評価が変わるかもしれないので、その場合は適宜追記する。

 

f:id:YON_4:20161009212411j:plain

*1:ここの評価を"S"にしないのは、SだとAと別ランクという意味合いが強く「必須」を意識させてしまうと感じたからだ。プエルトリコには全てのプレイヤーに必須な建物は存在しない